銀行口座やクレジットカードなどと紐づけられる家計簿アプリはいくつかあります。
その中でもよく使われているサービスの一つである「マネーフォワード ME(MoneyForward ME)」では、有料のプレミアムサービス(スタンダード)を無料で使う方法があります。
無料プランには利用制限がある
無料だと紐づけられる口座数が4つに限られるため、さまざまな銀行やクレジットカードを使用しているとカバーしきれません。
また、更新のタイミングも指定されています。
有料プランを特典で受け取れる
マネーフォワード MEの有料プラン「プレミアムサービス」には、「スタンダードコース」と「資産形成アドバンスコース」の2つがあります。
資産形成アドバンスコースは、株式運用やポートフォリオの可視化まで提供しますが、普通の家計管理ができればよいという方はスタンダードコースを選ぶとよいでしょう。
このスタンダードコースは通常月額590円かかりますが、マネーフォワードのサービスである「マネーフォワードでんき」を組み合わせることで無料で利用できるようになります。
マネーフォワードでんきを使う
マネーフォワードでんきは、簡単に言えば電気料金の支払い窓口がマネーフォワードになるサービスです。電気自体は大手電力会社(東京電力など)が配送します。
マネーフォワードでんきは、シン・エナジー株式会社という小売事業者を介して提供されます。
電力自由化により、小売事業者を自由に選択できるようになりました。どの小売事業者であっても電気の品質は変わりませんが、料金が異なります。
電力の切り替えでちょっと安くなるかも
東京電力(一般家庭向けの従量電灯B)の場合、料金単価には以下のような差があります。
(参考)東京電力エナジーパートナー株式会社「従量電灯B・C|電気料金プラン」、マネーフォワード株式会社「電気代から家計をお得に改善 | マネーフォワード 固定費の見直し」
基本料金
契約容量 | 東京電力 | マネーフォワードでんき |
---|---|---|
30A | 935.25円 | 855円 |
40A | 1,247円 | 1,150.96円 |
50A | 1,558.75円 | 1,446.2円 |
60A | 1,870.50円 | 1,741.44円 |
従量料金
電力使用量(1kWhあたり) | 東京電力 | マネーフォワードでんき |
---|---|---|
~120kWh | 29.8円 | 23円 |
120kWh~300kWh | 36.4円 | 24.78円 |
300kWh~ | 40.49円 | 25.3円 |
基本料金、従量料金は安くなっているため、同じ電力を使っても安くなる可能性があります。
※電気料金の計算には、上記のほかに燃料費/電源調達調整単価、再エネ賦課金単価、電気料金支援事業単価、容量拠出金相当額単価が関係します。
マネーフォワード MEみたいなアプリはある?
そのほかの類似サービスには、マネーツリー(Moneytree)があります。
マネーフォワードと比べるとあまり有名ではないため、怪しい印象を持つ人もいるかもしれませんが、三菱UFJ銀行や三井住友銀行のアプリにも資産管理機能を提供しています。
2025年5月には、三菱UFJ銀行とその子会社であるウェルスナビにより、マネーツリーの買収を計画していることが公表されました。
無料版は連携口座数に強みがある
連携できる口座数は、マネーフォワードは無料だと4つに限られますが、マネーツリーは50口座となっています。
無料版では一部の銀行口座が連携できませんが、それでも50口座まで連携できるのは嬉しいポイントです。
更新頻度については、マネーフォワードと同様に遅くなります。
有料版はマネーフォワードよりは安いが…
家庭向けの有料プラン「Moneytree Grow」は、月額360円、年額3,600円となっています。
マネーフォワード MEは、料金改定を受けて月額540円、年額5,940円(クレジットカード決済)となっているため、マネーツリーのほうが年2,000円くらい安くなります。
ただし、注意しなければならないのは「クロスプラットフォームに非対応」という点です。
マネーツリーへの支払いはApple ID / Google Playアカウント経由になりますが、支払ったプラットフォームによって有料版を利用できるデバイスが変わってしまいます。
例えば、Apple IDで支払った場合は、iOSデバイスでのみ利用でき、Androidデバイスでは使えません。
最後にひとこと
電気料金が安くなり、有料プランも利用できるのであれば、検討してみても良さそうです。
コメント