多くのポイントサービスで、ポイントのまま擬似的に資産運用できる「ポイント運用」サービスが提供されているので、各サービスでどんな運用ができるのかまとめてみました。
ポイント運用サービスとは
通常のポイントを運用ポイントに変換し、ポイント運用サービスの中で擬似的に資産運用をするサービスです。
運用ポイントは通常のポイントに再度変換できるため、ポイントが増えそうなときは直近で使う予定のないポイントを運用しておくと、より多くのポイントを得られます。
似たサービスとして「ポイント投資」サービスもありますが、こちらはポイントを現金のように使って実際の株式や投資信託を購入することで資産運用するというものです。
ポイント投資のほうが投資対象は多いですが、現金の代わりに使うため、少額の取引でも通常と同様に譲渡益税がかかります。
税金の位置づけ
一般的に、株式や投資信託などの証券を売買すると、その利益に応じて税金がかかります。NISA枠であればかかりません。
ポイント運用サービスはあくまで擬似的な取引のため、証券取引のように分離課税の対象にはなりません。
ただし、雑所得という扱いにはなるため、他の雑所得と合わせて年間20万円以上の利益(譲渡益)が出た場合は確定申告対象(課税対象)となります。
そのため、大量のポイントを保有・運用している場合は、年間利益が20万円を超えないように引き出しながら使っていくのが良いと思います。
ポイント運用ができるポイント
例えば、以下のようなサービスがポイント運用サービスを提供しています。(50音順)
| プラットフォーム | ポイント運用サービス | 利用ポイント |
|---|---|---|
| au PAY | au PAY ポイント運用 | Pontaポイント |
| dポイント | dポイント運用 | dポイント |
| My Digital Connect | STOCKPOINT for MUFG | グローバルポイント |
| PayPay | PayPayポイント運用 | PayPayポイント |
| Vポイント | Vポイント運用 | Vポイント |
| 楽天PointClub | 楽天ポイント運用 | 楽天ポイント |
大手のポイントサービスは概ね提供していると言えるでしょう。
サービスごとに運用の仕方が異なっていて、どのくらいのリターンが見込めるかも違いがあります。
au PAY ポイント運用
au PAY ポイント運用は、かなり極端なラインナップとなっています。
- バランスコース:国内外の債券、株式に分散投資
- インドチャレンジコース:インド株式に連動
- 米国チャレンジコース:NASDAQ100の値動きの概ね2倍
ポイント追加のルール
100ポイント以上で1ポイントずつ追加できます。
追加・引き出しには3営業日かかります(土日祝など投資信託の休業日はカウントされません)。
dポイント運用
dポイント運用は幅広いコースが用意されており、高いリターンを狙いたい方にも、安定した運用をしたい方にも優しいサービスだと思います。
- おまかせ(アクティブ):高いリターンを目指して運用
- おまかせ(バランス):安定したリターンを目指して運用
- 金(ゴールド):金地金価格の変動に概ね連動することを目標とするETF(上場投資信託)二連動
- 日経平均株価:日本国内主要企業に投資
- 米国大型株:アメリカの主要企業に投資
- 新興国:新興国の成長企業に投資
- 日経インバース:日経平均株価と逆の動きに投資
- コミュニケーション:IT関連企業に投資
- ヘルスケア:医薬品関連の企業に投資
- クリーン・エネルギー:再生エネルギー企業に投資
- 生活必需品:日用品関連の企業に投資
- SDGs/ESG:SDGs取り組み企業に投資
ポイント反映のルール
1ポイント以上で1ポイントずつ追加できます。
追加・引き出しは、原則2営業日後の18時以降に反映されます(土日祝など投資信託の休業日はカウントされません)。日経、日経インバースに関しては、1営業日後の18時以降に反映されます。
14時までに注文すると、1営業日短縮されます。
My Digital Connect
STOCKPOINT for MUFGを利用するとMDCで貯まるグローバルポイントを運用でき、それ以外にもPontaポイント、ラブリィポイントに対応しています。
他社サービスと異なり、ゲームらしさをより全面に出した体験となっています。
運用先の銘柄はゲームキャラクターの育成を進めていくとどんどん解放されていく方式になっています。
資産運用に全く興味がない人にとっても、興味を持てるようなサービスだと感じました。ただ、育成が進むまでは運用先の自由度が多少限られると思います。
ポイント反映のルール
追加・引き出しには3~5営業日かかります(土日祝など投資信託の休業日はカウントされません)。
PayPayポイント運用
PayPayポイント運用も多数のコースが用意されていますが、比較的リスクが高いコースを多く取り揃えている印象です。
- ビットコインコース:ビットコイン連動を目指す
- イーサリアムコース:イーサリアム連動を目指す
- 逆ビットコインコース:ビットコインとの逆連動を目指す
- 逆イーサリアムコース:イーサリアムとの逆連動を目指す
- 金(ゴールド)コース:金でポイント運用
- テクノロジーコース:GAFAMなどに連動を目指す
- スタンダードコース:米国の500企業で運用
- アメリカ超長期国債チャレンジコース:20年超の米国債価格に連動し、3倍の値動きを目指す
- テクノロジーチャレンジコース:GAFAMなどに連動し、3倍の値動きを目指す
- チャレンジコース:米国の500企業に連動し、3倍の値動きを目指す
- テクノロジー逆チャレンジコース:GAFAMなどに逆連動し、3倍の値動きを目指す
- 逆チャレンジコース:米国の500企業に逆連動し、3倍の値動きを目指す
ポイント反映のルール
1ポイント以上で1ポイントずつ追加できます(ビットコインコースのみ100ポイント以上)。
追加・引き出しにかかる日数は明確に説明されていませんでした。
Vポイント運用
コースは少なく、株式を中心とした運用を目指すものが多いです。
- 全世界コース:全世界の主要企業への投資
- 米国テックコース:アメリカ・テクノロジー企業の成長に期待
- 日本株コース:日本の有名企業への投資
ポイント反映のルール
100ポイント以上で1ポイントずつ追加できます。
追加・引き出しは、当日~2営業日後の18時以降に反映されます(土日祝など投資信託の休業日はカウントされません)。
楽天ポイント運用
コースは2つで、いずれも楽天投信投資顧問が運用するファンドに連動しています。
- アクティブコース:楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)に連動
- バランスコース:楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)に連動
ベーシックなポイント運用の他に、いくつかポイント運用の方法が用意されています。
- ポイント楽天株:楽天の株価に応じてポイントが増減
- ポイントビットコイン:ビットコインに連動するようにポイントが増減
- ポイント定期(ベータ版):ポイントを安定運用(2年間年利0.5%)
ポイント反映のルール
100ポイント以上で1ポイントずつ追加できます。
追加には2営業日、引き出しには1営業日ほどかかります(土日祝など投資信託の休業日はカウントされません)。
まとめ
リスクが低いものとしては、au PAYのバランスコースやdポイント、PayPayポイントの金(ゴールド)コースがおすすめです。中程度のリスクを取って運用益を増やしたい場合は、株式を中心に運用するコースが良いと思います。
サービスによってポイント運用先の商品のリスクはまちまちです。どのポイントを貯めると運用しやすいか、引き出したポイントをどう使うかという観点で、ポイントを選択するのが良いでしょう。

コメント